会話論 weekly~作るヒント、観るヒント63

先週10/16はブッチャーブラザーズ35周年、上演した台本の冒頭部分。
地獄の入口、判定係の鬼ぶっちゃあ悩ます想定外人物リッキー。

鬼:名前は。
サラリーマン:吉井と申します。
鬼:悪人なのに「吉井」か。皮肉だな。職業は。
サラリーマン:家電製品の営業で、課長代理でございました。      
鬼:わしは閻魔代理だ。
サラリーマン:同じ代理でも雲泥の差でございます。
鬼:バシッと判定を下してやろう!
サラリーマン:身に余る光栄、(深々と一礼)恐縮でございます。
鬼:うむ。
サラリーマン (頭を上げない)
鬼:…登場から気になっていたのだが
サラリーマン:なんでございましょう?
鬼:お前ホントに悪いやつか?
〜故林広志 善悪の門, 2015

このあと悪人を殴ったりM妻を殴ったり「それは善悪どっち?」
一筋縄じゃいかない現実、状況次第の二元論。