会話論 weekly~作るヒント、観るヒント28

ペテカンの芝居にキャバレーが設定として出てきた。キャバレーと言えば72年にライザ・ミネリ主演で映画化されたミュージカル。金持ちローター(映画では男爵)に取り入ろうとする歌手サリーと恋人ブライアンの衝撃会話をどうぞ。

サリー:さっさと言えば?妬いてるんでしょ、ローターがあなたと真逆だから!
 彼は成功者で金持ちで紳士で、信じられないぐらいセクシーなの!
 実際に女の体のことだって
ブライアン:糞ローターめ!
サリー:彼と寝たわ!
ブライアン:僕も寝たさ!

 見つめ合う余韻。ブライアンが深く震えるような息をつく。

ブライアン:(続ける)ごめんね。
サリー:(頭が真っ白)あなたとローターが。
ブライアン:だから仲間外れにされたなんて思わないで、サリー。
〜ジョン・ヴァン・ドゥルテン Cabaret, 1966

ちなみに本場の「キャバレー」とは芸人たちが修行するいわば演芸場。日本みたいにホステスがついたりしません(今見るとなんかフレンズみたいな下ネタ)。