すわ×故林対談2005秋

すわ×故林対談05初秋

ひとりコメディ6回目、敢えて打ち出すテーマは「自分でもわからない」。
うろたえよう。手探ろう。不世出のコメディアン身体!
スワシンジ、貴重な貴重なぜいたく時間onステージ。関係者も必見。まずは対談。

すわ:もうこの年になると『わからないこと』なんてそうそう見つからなくなるよね。
故林:ええ、世の中の事、大体わかってきますからね。だってすわさん、結構パソコンとかも
すわ:ああーっ全然わからないねえー
故林:・・早速見つかっちゃいましたね。
すわ:こないだウチ、ファックスも使えなくなったって言ってたでしょ。
故林:え?ああ、ファックス使えなくなったって、はいはい・・原因はわかったんですか。
すわ:うん、女房とケンカしてたから。
故林:・・は?
すわ:女房とケンカしてたからさー。家で女房と会わずに暮らさなきゃならなくなって、トイレ行くのも、
俺の部屋の窓開けて一旦家から出て、玄関に回って入ってきてトイてたの。
女房がいつも陣取ってテレビ見てる居間に置いてあるのよ・・
故林:ファックスがですね!
すわ:それでファックスが使えなくなって
故林:故障とかじゃなかったんだ。なるほどっ!
すわ:仲直りできたんで、やっとその部屋の家電製品が色々使えるようになって
故林:文明開花だね!
すわ:あと最近物忘れが凄くて
故林:わからなくなると。
すわ:ポッと立って、冷蔵庫の前行って・・冷蔵庫の前で「俺何しに来たんだろ?」って
故林:立ち尽くすんだ。
すわ:何年かしたら、家に帰る途中とかに「あれー、俺なんでココにいるんだろ??」なんて
故林:認知症じゃないんだから・・関係無いですけど『認知症』って聞いて、子供を外でバンバン産ませ
て、その認知に忙しい人のことだと思ってしまう人っていないでしょうか。いなければいいねえ。
すわ:煙草の吸い過ぎかなあ。自慢じゃないけど15才からこの年まで一日も空けずに吸ってるから。
故林:一日も空けないって・・鉄人ですね!
すわ:駅なんかで人に「すわさん!」って呼びかけられて「どーもー」って返すでしょ、で、一番困る
のがその後その人が「わかんないでしょー私の事」って言われるの。俺が「何言ってんですかあ、
わかりますよー」って言うんだけど「じゃ、名前は?」と聞かれた日にゃあもう
故林:環境問題とか一回り大きな話をして、名前なんてちっぽけな問題だって思わせないといけない。
すわ:本人って、他人が思うほど
自分のことをわかってない。
故林:それは舞台に立ってる人についても同じ事、役者本人に自分のことはわからない。

すわ:お客さんの方がわかってくれてるって状況。

故林:ドラマチック・アイロニー。

すわ:あ、俺自身わからないことって言えば、雑誌が売れてるらしいのよ。『酒とつまみ』

故林:すわさんのコラムが連載されてる、あれは大人の暮らしぶりが色々にじみ出て面白いですね。

すわ:神田で売り上げ凄いらしいよ。

故林:神田って。一回読んで売っちゃってませんか、それ・・いやこれは失敬。
すわ:とにかく、本人がわからないぐらいがいいのかもね。面白さなんて!


はい、ということで10/20・21は内幸町ホールでおなじみ「至福の喜劇時間」!笑い演技とはこーゆーこと、ってところをごゆっくり快楽。