高山広へ9のQ

 あれは10年ほど前。ふらりと入ったアゴラ劇場で衝撃の練り世界にみるみる包まれてしまった私。その公演タイトルは『おキモチ大図鑑』。人情、不条理、ダジャレ的コラージュ世界・・・色んな人モノ動物昆虫概念に成り変わり入れ替わり、めくるめく「おキモチサーカス」を司ったのが熱と批評眼、併せ持ったリングマスター高山広。シンガーソングライターになぞらえ、作家/演出家/役者を一人つなぐ才能。 [高山広blog]

 

目を見らせて頂きました。
絹8参加、それも4日連続って、これはもう笑いの春の嵐!飛び散るスギ花粉!質問責め(というわりに9つ)にしてみよう。

高山広へ9のQ 

takayama

1 おキモチ大図鑑を始めたキッカケは何ですか?
A:劇団、当時のエンゲキカンケーという村を追われた時、「シンガーソングライター」のような存在になれたらいいなあと思ったのがキッカケでした。

2 御自身の作品のうちベスト3を選ぶとしたら?
A:それぞれタイプは違いますが、お客様からよく挙げられるものとしては・・・「傘立てと傘なカンケー」「一瞬の夏(花火)」それと長編では「ねずぶり」でしょうか。

3 最近の舞台にまつわるエピソードがあれば教えて下さい。
A:先日の「ねずぶり」名古屋公演の千秋楽。最前列(おキモチ通称『汗かぶり席』)におカマさん達がずらりと陣取られました。ラスト、そこだけがスタンディングになり熱い喝采を・・・2列目から後ろのお客様方が固まってらっしゃるのに気づいたひとりの熟女(?)おネエさんが一言。「ホント、名古屋のお客は観かたを知らんで(い)かんわぁ~」あ、ありがたや・・。おカマの総立ち・・ネタではありません。

4 音楽とのコラボレーション、やってみてどうでしたか?
A:ミュージシャンの方々に「凄くエキサイティング」「セッションがめちゃくちゃ楽しい。やり甲斐がある」と言っていただけるのが嬉しい。今後も続けて行きます。

5 演出や企画もされますが、こだわり・方向性みたいなものってありますか?
A:都会的じゃない、暑苦しい等といわれるのを承知で、あえて述べさせていただくとすれば「テーマのハッキリしたもの」ってことでしょうか。

6 故林舞台企画(98、99年の『当時はポピュラー1・2』)に参加してどうでしたか?
A:故林ワールドの一部になれたのが嬉しかったしエキサイティングでした。個性、才能豊かな沢山の共演者たちと出会えて楽しかった。ご迷惑かけました。

7 2回目の絹参加、抱負がありましたら。
A:今回は4日間フルで参加させていただく上に一番最後の出番なので、落語で言うところの「人情モノ」みたいな作品で勝負させていただこうかなと。純粋に「笑い」を求めてこられた方は面食らうかも知れませんが。「おキモチ大図鑑」色を持ち込み、叱られてみようかと思っています。

8 そろそろくだけた質問をしたいので好きな物は?
A:お酒、その界隈。

9 一人芝居の魅力は? 
A:僕にとってはフットワークの軽さ。anytime anywhereを信条とさせていただいとりますゆえ。

ありがとうございました。