回想第三期コントサンプル

出演者の1組目・3組目・6組目に第三期コントサンプルメンバー散りばめられておる絹10。実ったか。たわわ。終了してもうすぐ一年、サンプル土産を手にそれぞれの道を歩き始めた人々。ここで振り返ってみよう、木村悟・オゼキタカフミ・高佐一慈。四期にも向けて。
回想!第三期コントサンプル



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6

木村:最初のオーディション(2003年10月)は緊張したよ。

オゼキ:絹代(作家チーム)の5人がずらっと並んでて。

木村:そうそう。

オゼキ:故林さんがいらっしゃらなくて。

木村・高佐:いたよ。

高佐:あのさ、そういう意味のわからないボケをかますなよ。

オゼキ:いたっけ・・あ、そうだ高佐が面白かったんだ、オーディション。こいつさ、コント台本を渡してもらってざーっと下読みして二人一
組で読み合わすとき、偶然俺と高佐が同じ組になったんだけど、何
を思ったか台本覚えなきゃならないって思ったらしく、しばらく目
を通した後「では読み合わせして下さい」って言われたらいきなり
台本を置いたんで驚いてさー。で二言目で詰まったのにこれまた驚
いて。

高佐:凄いチラッと見てた、台本。

オゼキ:何こいつ上手くやろうとしてるんだと。面接する側から見たらあれ
はやらしく思われただろうって。はは。

木村:俺はサマースクール(03、故林クラス)を受けて、そこに入ってたチラシ見て「またやってみたい」って思って申し込んだんだけど、最初
のころは毎回緊張してさ、大勢に見られてる前で課題与えられて即興で
発表(エチュード)するのがね。

オゼキ:お互い牽制し合ってて。群雄割拠だった。

木村:笑わねーぞ、みたいな。

高佐:オゼキが水族館の飼育係やったエチュード面白かったな(途中で二人
の関係が逆転するってエチュード)。

オゼキ:松下(吉弘)さんとやったやつだ。

木村:オゼキがあさひ(太郎)さんをいきなり携帯で写真撮るのも覚えてる。
色んなお笑いコンビの既存台本を稽古するのも勉強になった。
俺は福永(光宏)さんとラーメンズのATOMのコントをやって。市松
さん(絹代)に色々アドバイスされて。

高佐:僕もATOMをやったなー。

オゼキ:ビデオを観たり、ライブに行ったりして自分たちのやりたい台本を
採取してくるんだけど、観るとやるでは大違いだった。

高佐:故林さんの台本も随分やったけど、『たんたん!』ってやつ(『元気に
なった浅野君』)は自分たちでもライブでやりたかったな。

木村:JJポリマーの成田さんやフラミンゴの人たちが見学に来たね。ぶっち
ゃあさん(ブッチャーブラザーズ)も見にいらしてた。

オゼキ:俺は緊張のあまり胃を壊して一時間ほど寝てたときがあったよ。

高佐:大変だな。

オゼキ:慣れるにつれどんな人かわかってきて、それぞれの面白
さがわかってくると楽しくなってきた。

木村・高佐:そうそう。

高佐:キケンな人は一人もいなかったね(笑)。

木村:最初の頃全体で飲みに行ったよな。

高佐:飲みに行くと毎回、田中(直章)君が乾杯の音頭取ってた。そうだ、
四期コントサンプルの人もどんどん
飲みに行って欲しいっ!

オゼキ:なんで今高佐が大声になったのかよくわからないけど。まー、打ち
解けて、自分を受け入れてくれる環境を作るのが大事ってのはある。

木村:今オーディションとかやってんだけど、四期の人にメッセージとかあ
る?(木村は第四期コントサンプルでは指導に回る)

オゼキ:コツコツ続けること。続けないと意味無い。

高佐:今回はオーディションも兼ねてるんだろ。二ヶ月十回、短期集中だけ
ど、早く慣れて。

木村:色々迷いながらね。俺も迷いの森だったもん。毎回「ちがうなー、俺
って面白くねーなー」って必ず落ち込んだ。

高佐:コントサンプルで指導を受けたことが、絹で実践されて、故林さんに
演出受けたことが身になった。色んな役者さんと共演して、仲間意識
もできて。(GEESEと共演した第三期コントサンプルメンバーは—–
絹5:あさひ太郎・内藤裕久・三森淳子、絹6:木村悟・木村陽子、
絹7:金森利江・木村悟・木村陽子、絹8:木村悟・木村陽子・福永
光宏)

オゼキ:絹って場はいいよ。根本(竜生)さんに演出受けて発表できた人た
ちもいたし。(根本台本で絹に出演した第三期コントサンプルメンバ
ーは—–渕谷浩之・田中直章・林いくみ)

木村:コントサンプルでは、お笑いライブに出る道も用意されてるから経験
積んで・・とにかく答なんて無いんだし。何か「つかんだ!」って思
っても、そういうのって勘違いだったりすることが多い・・終わりは
無いよ。

高佐:何それ、ミスチルの歌みたいでカッコいいな。
オゼキ:そしてトップランナーっぽいな。

木村:この三人でやるのは絹10が初めてだけど、よろしく。お笑いライブ
では常連の先輩二人だから。

オゼキ・高佐:こちらこそ。
                     

—以上、絹10の稽古場にて。