憂のコント06『LIFE LINE』 準備日誌

9/20 すし詰まる客席、すし詰まる打ち上げ
 楽日開演!満員客を迎え撃つB-amiru、トリプルボーカルから「かいま見える」リバーバンド。ももちゃん張り切って一発。手紙ウケるね。お客とぶつかり稽古的に加熱する学校ネタ・社員ネタ。ライブ感が出てくると盛り上がるもんだ。拍手のボリュームに感謝。

 膨れ上がる打ち上げ。関係者が店入り口に次々並んじゃって今夜二度目の客入れ状態に。一軒じゃ収容しきれず分散したり合流したり。三鷹公演の仲間も来てくれたね。私はナギプロ話、バンド話。なぜかブルースハープをいつも携帯してる武藤心平がB-amiruに食い込み事情通ぶりを発揮。竹井MCによる大入り袋タイムを挟んで急速に前後不覚になりゆく店内・・次は第五期コントサンプルだね。制作サイドと確認ゆるり。

9/19 後半開始
 バンドパートのリハ最中に小屋入り、コントパート冒頭の場当たりやエンディングの確認。照明さん音響さんに細々注文、即応に感謝。本番・・引っ張ってくれるお客のおかげで爆笑もあったけど(鶴巻のヤンキーぶりとか)、固さはもっとほぐせるはず。帰りに駅でラックチャック砂川、フラミンゴのオレンヂと会う。

9/18 最後の稽古でラフを目指す
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 竹井跳び回る昼稽古、鶴巻・吉橋も力抜けてきていい感じ。ただオモシロ演技をやらかした後の竹井が「満足そうに」笑いかみ殺すのはどうだ。つられて若手たちも自分のアイデア足してなかなか勝手上等な出来映え(写真)。絹代・川瀬がラジオ台本を手伝ってくれることになり、稽古場に来てもらってブレスト。水玉のブラウスと水玉のリュックで黒いテントウムシみたいになっている制作おかざきに吉橋が「海部首相みたい」と微妙に喩えるが通用しないおかざき「それなんの病気?」(カイフ腫症、とかじゃないからね)。 
 夜稽古は上北沢に場所移動。台詞が浮いたり、演技通して構えてしまう部分を修正。欲しいのは細密画じゃなくいたずら書き。練った上でのラフ。コントのダイレクトな軽さ。とここまで書いて23:20、川瀬からラジオネタが届く。

9/17 猿のままじゃいられん
 流れ見つつ細部を具体的に。昼稽古では鶴巻・中津川に台詞の入りなど指示指示。音程の上げ下げや手先足先の動きまでこだわった喜劇役者たちへの長い道のり。そんな緊迫に耐えかね木村悟がテンション上げ過ぎで崩れる珍現象、和む。

 勇者たちが集まる夜稽古。つげの「偉そう」演技が本人内部で「進化」を始めえらいことに。進藤の「めんどくさい」演技も負けじと進化だ。そんな事じゃお前ら生き残るぞ。音響・井上と胎児の会話のBGを色々試み、音も進化するのだ。

9/16 また一本、笑いの枝分かれ
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 憂のWS以降、ちょくちょく会ってる第二期コントサンプル出身の吉田誠(写真)が、仲間集めてカフェでコントの定例会を開始することに。そこで夜中に元ヤンよろしく甲州街道を飛ばして来てくれた彼に過去の作品を数本渡す。中には二期サンプル時代(思えば2000年)に森谷ふみと吉田がやった台本もあってやや回顧。

9/15 笑いの役者の過去未来
 夕方まで何かと書き仕事、30才越えて急に視力が落ちたのはPC画面のせいだと言われつつ。 
 お見合いコント、どう演技するとかどう台詞を言うとかじゃなく、言葉や気持ちが直で届くよう、ベースさえ作ればラフにやっちゃう境地で・・役者が作る笑いの根本問題。でも掴みつつあるね。にしても鶴巻の不意打ちの爆破力、この面白さをなんとか御紹介したいもの。

 稽古後竹井と久々にサシ飲み。飲んだねなんか。今後の話。親族代表ももうワンランクアップを、雑誌の表紙に載るぐらいに。『KING』はどうだ、若い頃の王貞治に対抗して子役時代の竹井亮介。輝かしい過去、いや未来に向けた話。

9/14 コントまで踊るか
 大学で教えてる関係で演劇の論文なども時々書いて提出、この秋は読書論と『楡の木の欲望』を並べ読み。昼過ぎに部屋を出て赤坂へ。未唯さん(ピンクレディー!)の事務所で演出家・鈴木則行さん交え打ち合わせ。
 16:30に御祝リバーバンドたちが集うスタジオへ。岩島さんお休み、二人で三人居るように見せかける分身B-amiruのボーカルチェック。コントパートへの渡し(胎児の会話/転換)についてアイデア出し。
 18:30に稽古場、今日は勇者の森パート。リアクションを足したり間を詰めたり、部分練習にいとま無い彼らなんだけどすぐには消化出来ず盛り上がるぎこちなさ。部長に詰め寄るシーンなんてフォークダンスみたいになってしまってるね。稽古熱さめやらぬ制作含めた八人、吉橋の先導で環七のラーメン屋へぞろぞろ。

9/13 技の海
 後半稽古2日目。休みの間に本番のビデオを見てもらった吉橋・鶴巻が気合い入れ直すお見合いネタ。特に鶴巻のリアクションが予想外の怪鳥音。家族サービスネタは中津川の振り回され感が強まるようにトリミング。学校連作は暗転挟まず続けてみようってことに。相変わらず技に溺れ続ける竹井、もう技にプカプカ浮かんでしまっている。助けてやってほしい。

9/12 不似合いなピュア
 宮川賢さんのラジオネタに駆け込み奮闘だった夜が空け、秋雨、文化学院の授業。ENBUゼミ自主公演の来場御礼メールに返信。 
 後半戦に向けて夜稽古開始。進藤×つげ、進藤×二宮のライブコントを部分修正。ニュアンスの面白さからわかり易さへ。進藤の表情が段違いに「純真」になる瞬間があり共演者どよめく。少年の瞬間、夏休みっぽい笑顔。これがまたキャラと不似合いなのでどよめくのだ。帰りに行きつけの店でつげと深々と話しながら飲み食い。

9/8 休んだあとで
 久々ゆっくり寝てのんびり雑事。来年やるべきこと整理。ワークショップ~お笑いライブ経由で「笑いの役者」を憂公演に・・。2日目にいらした演出家・鈴木則行さんから脚本仕事用にお借りした本を読み始めたり、オニールの戯曲を読み飛ばしたり、夜はなぜかブレードランナー最終版を観たり。で、LIFE LINE演出再考。

9/7 シアターDにて森と畑
 すわ親治さんの公演(10月)で使う旧作台本を探すが見当たらず、以前そのネタをお笑いライブでやっていた東京麦畑・田中直章に電話。で、シアターDのライブ『なりあがり』に出向くと勇者の森(今回出演は進藤・吉橋)の後にその東京麦畑の二人が偶然登場、楽屋で憂のコント制作の迫田さん交えぐるっと六人立ち話。コーヒー飲みながら「共演者との間」と「お客との間」との違いのこと。昨日の記録ビデオを吉橋に渡し、帰りの井の頭線を途中下車して鶴巻にもお渡し。日付け変わる頃すわさん台本をリライト、電話とファックス(すわさんは明日朝5時発で『東京タワー』のロケだとか)。

9/6 2パート、夜の融合
 胎児の会話を短く録り直す。続いて勇者の森パートの稽古。好きに楽しんでやってる感じ、これが難しい。慣れと同時に気持ちの持ち方、笑いを取るって主体意識。お見合いコントは三人の重なり具合中心。最後にリバーバンドとB-amiruの音・照明合わせ・・五人それぞれ自分たち発信で変えて来た。
 2日目の感想、コントの若手たちはバンドパートのようにもっと客席に向かってお楽しみオーラを生き生き出すことだろうね。なぞってちゃあ。終演後向かいの喫茶店で役者ぐるっとダメ出しとビール出し、そこへ村上君から「飲みに来ませんか」とお誘い連絡が竹井君に。合流。B-amiru岩島もものセッティング芸プラス皇族芸に打ち震えてみる。脅威だ。二宮君と岡村君の音楽談義も意外に転がってたよ。

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歌い踊り騙すB-amiru、ギターは岡村・村上のリバーバンド。

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雑誌掲載用に「白髪無しの」勇者の森を撮ってみたよ。

9/5 ライブ感満ちる初日
急遽朝から小屋入り出来ないことに。逆境にまとまれ。私はENBUゼミ周りで椅子を調達、小道具作り・音ネタ選びに首を突っ込み、楽屋で改訂部分の稽古を返して場当たりに備える。なんとか舞監・内藤君の働きで場当たりを終えた頃は開場時間10分前・・ライブ感ありすぎな中いよいよ開演、イチキさんが登場してバンドパートのムード上昇の瞬間・・非常ベルがけたたましく鳴り響くというこれでもかこれでもか。ただ余りにトリッキーなタイミングで鳴ったので演出の一部にすっかり溶け込み憂のコントスタートと相成る。
トリッキー続きの見せ方とコントパートの固さ(特に前半)のお陰か、戸惑いも見えた客席。狙い通りな所は狙い通り。二日目はまた別の趣き。写真は打ち上げで語らうなぜか白髪の中津川・つげ(同窓会か)、そして下北沢駅で夜風に吹かれる村上・小林(自由な大人たちか)。

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9/4 通し稽古に育つ構成
昨日の通し稽古を撮影したビデオを随時見つつ呼吸の合い辛い部分をチェック。中でも吉橋に笑いの「ため」をマスターしてもらおうと特訓の様相。ご飯休憩に外出するも遥か彼方のコンビニ目指しさまよう二宮・吉橋・鶴巻そして竹井の4人姿が、どう見ても『西遊記』なのに笑う・・弁当という教典求め旅立っていったよ。竹井が戦艦みたいなカツラをつけて凄む、これには共演者総崩れ。角度によって「黒いエイリアン」のような流線型、竹井自身も芝居の流れで鏡に向き合った瞬間隠せない動揺(昨日はサテン地で日本神話みたいな格好になってたし)。そしてココに来て改訂台本、役者さんには申し訳ないがよりよい物を作るため。早速台詞を入れてもらって三回目の通し稽古スタート。
ゆるさを演出、リバーバンド。振り付け御愛嬌のB-amiruで遊び心の前半。断片集で押し切る中盤。芝居っぽい中編コントを連ねる終盤という構成。幕の内的に楽しんでもらえるよう、帰ってからも演出を考え続けてます。あと胎児パネルなどという小道具も作っております。ああ楽しい。明日初日。

9/3 二回目の通し稽古
御祝リバーバンドのスタジオ練習に寄ってから稽古場へ。各ネタ、細部を繰り返す。袖の机にずらっと並べられた二宮の小道具(紙メモ)が竹井の演技の命運を握るのがなかなかスリル。胎児コントの録音になぜか大粒の汗をポタポタ落とすつげ。痩せるつもりか。
リバーバンド+B-amiru加え、初のフルメンバーで二回目の通し稽古がスタート。
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急に大所帯。大集合の感。法事か何かのようだ。となると気がかりなのがテンポ。テンポのいい法事にしていきたい。学校パートの役者たちとミーティング、持ち帰って部分的にカットも考える。

9/2 華麗と不穏
御祝リバーバンドから受け取る構成表、B-amiru迎えて様々アイデアが盛り込まれてる模様。一方コントパートはつなぎの「胎児の会話」の稽古。つげが畳み掛ける暴発的言葉を支える吉橋の演技は、お見合いコントじゃ鶴巻の動揺を誘う思い詰め顔を生む。そのへん構わず竹井は「フィギュアスケーターのように」って指示通り回転ジャンプを披露。戯曲セミナーの生徒さんたち見学に詰めかける中、全員揃って退職コント。ワイワイ悪のりの瞬間が繰り返されるのだけど、こちらはまだ遠慮気味か。学校ネタで中津川の台詞がさり気なく不安定、台本に無いフレーズがさり気なくくっつくことで話が連続殺人っぽくなって全役者から突っ込まれたり。
稽古後見学に来た二期コントサンプル吉田誠と痛飲。帰ってから昨日連絡を受けたすわ親治台本を御自宅にファックスした後エンディングのエンディングを練り直す。

9/1 彼から湯気が立ち昇る
つげが竹井の代役として大活躍の昼稽古。竹井の熱さに比べなんと涼やかな狂いぶりか。揚げ物と野菜スティックの違いぐらいはあるね。演技抑えながらの空気チェックが進む。社員が謝罪競争をするネタの冒頭を進藤・二宮の二人に作ってもらって皆で試し見る(写真はそのネタのラストシーン、はいつくばって何をやってるやら)。
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全員揃って夜稽古。特に鶴巻に細かく指示、瞬間的にこんがらがって人格が壊れていくのに笑う。彼女の打たれ強さはコメディ向き。竹井が初めてあの衣裳を着て登場。いやーなんか熱いぞ蒸れるぞ。吉橋たちの横に接近する際はまさに「蒸気が街にやってきた」・・嫌なものがやってきたもんだ。

8/31 後輩へ若手へ、続く連鎖
難病を疑い合うコントでは進藤にバカ細かい指示、これがなかなか見事な偶然(いや必然)を呼び、つげ・吉橋との間のボケ競争を激化させる。台詞のみならず動きとか呻きとか、そんなんで競うわけで否応無く人体の神秘。「サマになって来た」と勇者たちを見守る竹井先輩。この人の熱い、必要以上の存在感は動く程に笑いの気流を生むようだ。写真は稽古場の黒板に書かれていた謎の一行、稽古場の管理人さんからのメッセージらしいが・・
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「そうじ機をする」・・パントマイムでも求めてるのか。ワッキーの芝刈り機か。見入る二宮。
夜稽古を自主練にして私は劇作家協会の戯曲セミナーへ。例年10回にわけて話していた内容を今年は2回で教えることになったので、モンティパイソンからパペポTV、ツービートからやすし・きよしと資料連発で強引な指導。根本竜生、ふじきみつ彦に次ぐ若手作家が出て来てくれるか。

8/30 一回目の通し稽古、ほんの少しの勇気と体力image019
退職の御挨拶コントを繰り返す昼稽古。伝令教師役・二宮の出入りと老教師・吉橋の話のタイミングがなかなかデリケートな駆け引き。休憩時間に胎児コントを書く私。そこへ昨晩ネットで見つけて来た数々の胎児写真を持ち込む制作おかざき。一言、グロいぞ。グロければグロいほど笑えるか。いやー、やはりイラストで手を打つことに。
夜は鶴巻・木村・竹井加えて学校シリーズ。今まであんまりやってこなかった、しかしわかりやすい連作。こういう角度もほぐしの効能。竹井の恐喝演技がどことなくすわ親治。で、スタッフが揃うのを待って第一回目の通し稽古(コントパート)。御祝リバーバンド村上も見学。各コント、完成具合を競い合うように見せていく。妖精のバトン振りがモグラタタキ状態になっていくので妖精さん、年齢に抗えずことごとく遅れる。反復横跳びが命じられる。全体もそうだが特に人間ドックネタ(写真)、呼吸も合って見応えの実感。

8/29 役者の数だけ得意技
昼夜稽古スタート。勇者の森によります難病チラリズム。不謹慎に洗練。二宮の恫喝ぶり、この面白さを早くお伝えしたい。吉橋がエンディングの演説台本を一晩でほぼ覚えて来てくれたことにどよめく。アドリブにまぎれワイワイ勝手な言葉を集中砲火させるパターンが楽しい。お手伝いの藍原君見学。
夜はコントパート全員集合。舞台監督内藤君、照明須田さん見る中、つなぎの演出を説明しつつ幾つかのネタをチェック。東京電力CM出演時(栄光の子役時代)とおんなじダメ出し「がに股にならないで」を受け感無量の親族代表・竹井、今回の卑怯キャラを細かく進化させていているぞ。
帰ってから「胎児の会話」なるものをひねり出す。録音コントとして使う予定。明日は一回目の通し稽古。

8/28 演じ分け途中経過
竹井・木村・鶴巻の「小学校~中学校風景」のシーンを稽古。よくあるおふざけにならんようデフォルメ演技を微調整。鶴巻に注文をつけると「思ってもみてなかったもの」が飛び出してきて侮れない。「家族サービス」のコントは、お笑いライブ出演中の中津川の代役を竹井が演じる。以前の故林企画『漢字シティ』を彷彿させる、落ち着いた年輩男の崩壊を満を持して演じ、そして同時に技に溺れる。
制作迫田が加工中のかつらを被ってもらって稽古、未完成なんで抜け毛がポロッポロッ。被爆したのかね。思わす漏らす私。年輩女性にもなってみようと・・2枚の途中経過写真。
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8/27 アイデア合戦
B-amiruのMC台本を新たに作ってスタジオへ。彼女たちのいつもの公演同様、振りを付けたりして歌を決めるわりに細かい笑いをついてくるあたり、今回も随所に。ドラム越しに歌う三人の後ろ姿を撮ってみたよ。
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日誌用撮影なんかより練習を優先しているのがわかるだろう。スタジオを出て喫茶店。ゆるやかに構成のアイデアまとめ。衣裳持ちなので何かと広がるamiruさんたちに盛り上がりつつ村上航がチキンライスを味わう。
夕方からスタッフ迎えてコントパートの稽古。まずエンディングネタ。体育教師役・竹井の熱いアクションを寄ってたかってコミカルにしていく私たち。吉橋はこのネタと合わせ、お見合いネタでも細かい注文を受けて高速でプログラミング中、一方鶴巻とアドリブを競い合うシーンじゃ二人の意地まで見えて笑う。つげの漂う演技にTPOは関係無い、もう私は釘付けだ。稽古後、音響井上、照明須田と双方向な感じで打ち合わせ。

8/26 GOVERNMENT OF DOGSからずいぶんたって
結局は変わらん部分、エンディングの台本をようやく文章化して選曲とかネタ同士のリンクとか仕上げ始めるとGOVERNMENTっぽくなってゆく気が。新しい要素、何より役者・スタッフの様変わりは大きくあるけれど。
もしかしたら最近手加減していた毒とか野方図な笑いが今回強いかも。怒りが笑いの素だと言うのも聞いたことあるけどなんかもっと根深いだろーね。今日は稽古休み、道具・衣裳リストとか来春の喜劇公演のスタッフ調整とかパンフレットの文章とか。

8/25 危うい奥さん、危うい尊厳
台本2本のラスト部分を仕上げて稽古場へ。老夫婦ネタは子供生き生き、ただ鶴巻演じる奥さんの年輩ならではの柔らかさが不安定、挙げ句台詞が外人みたいになってしまって「あんたはカイヤか。」小学校コントは「泣き方」をじっくり。「囃し歌」をじっくり。悪ふざけに見えんように幼心を表現しないと。個々に台詞を抜き稽古する様は保育所だ。大人の尊厳が危うい。

8/24 バカバカしくなる大人たち
舞台で使う布そして竹井亮介が着る例の衣裳(純白のサテン生地、とだけ言っておこう)を制作おかざきと購入した後、御祝リバーバンド feat. B-amiruのスタジオ練習へ。振り付け考えてきてくれたB-amiru、三人娘の得意技に舌を巻く私ら。ミリタリーやら全身薔薇やらこれまた揃いの衣裳まで見せてくれて、益々ショー気分が上昇。喫茶店で台本仕上げ。
夕方からはコントパート稽古。竹井(撮影仕事)の代役はつげ俊治。吉橋と鶴巻のお見合いネタ・・ビームの出し方から頭の割れ方まで細かく演出、う~むバカバカしい。照れ具合を目線で、ボケ具合を言い回しで(飲み込み早くて大助かり)。勇者たち個性乱立の人間ドックネタは締めくくりの二宮登場に手応え。身もフタも無いオチの一言に衝撃笑い。つげのもんどりうち方に満足、吉橋のしなだれ方に驚愕。

8/22 成長を憂う話
御祝リバーバンドfeat. B-amiruのパートの台本を仕上げる。芝居やコントの枠を越えて。クオリティ重視だけど。
稽古は竹井・木村・鶴巻・中津川のパート。晩年夫婦のネタは「小津映画を参考に」と言い渡しておいたんでその方向で会話が進むが、無意味なワードの余りの増殖にハタと気づく「う~む冒涜」。当然だが「憂の小津」。そして小学校~中学~高校~大学と幼友達が残酷なエンディングへと推移する連作コント、いい大人たちの小学生演技に皆さん色んな物が外れていく。急にグレたり更正したり、発芽の早回しビデオを見てるようだ。精神のバランスを保つのに必死の役者陣。

8/20 バンド練習と自主稽古
勇者の森のコントキャンプ続く。つげ・進藤のパソコン打ちながらの皮肉な会話、進藤・二宮の謝りながらの不謹慎世界。両ネタとも客席に正面向けて攻め込む演技、演者同士の呼吸合わせがカギを握る。台詞は入ってるんで、細かい笑いのツボ作りに専念。
絹代・川瀬アキヒロが見学に、終始ノートにメモを取っていたよ。

8/19 暴れる台詞たち
炎天下北。「お疲れさまでーす」と現れる時の丸川君の笑顔が会うたび強まっている。忙し過ぎて壊れてないか、という思い過ごしはさておき迫田・おかざきと制作会議。夕方から大原で稽古。勇者たち、なかなか頼もしく呼吸が合って来ている。ずらっと半円に座って、人間ドック、検査後の男たちって設定のコント。暴れ台詞を吐くつげ、おのれを乗りこなせず大笑い。どう脚を組めばいいものか、見たことの無い下半身の形になったまま決め台詞を叫んでるんだもの。吉橋なんてそのへんまともに喰らって粉砕されてるんだもの。稽古を繰り返すうちなぜかどんどん年輩になっていく進藤の演技に注目。エチュードなんかも挟みつつ、空気感から来る「設定の面白さ」を掴んでいってもらう。中津川の反射神経はボクシング経験が賜物か?

8/18 顔合わせ、続いて稽古初日!
顔合わせ会場途上にあるのコンビニにまず集合してくるリバーバンド・村上航、そして親族代表・竹井と勇者の森・進藤。クロスオーバーにお茶を買う奴ら。こりゃあ盛り上がらないはずがない顔合わせ、制作サイドから色々御伝達。リバーバンド岡村も加わってLIFE LINEがスタートするお盆開け。 
 早速台本持ちつつ動いてみる。おおよそ上演順に当たっていく稽古初日。竹井亮介は今回人間じゃない役だからね(!?)、吉橋・鶴巻も戸惑いはねのけ個性噴出。「小津映画観といて」って宿題出したしっとりネタでは中津川半吹きで読み合わせ。初老夫婦のいい感じの会話をたまらなく不道徳に崩してもらいたい。勇者がぐるっと揃って交わす疑心暗鬼トークも狙い通り楽しめそう。
引き続き飲み会も仕切ってくれる制作おかざき・迫田にお疲れさま。吉橋ラーメンblogと竹井視姦blogが話題の一騎打ち。舞監・内藤も立ち寄ってくれる中、私は岡村君とバンドパートの構成談義。ここに来てまた新たな形式を打ち出したい。

8/17 稽古スタート前日
加藤紘一宅前はじめ、マンションでキャバレーで全国的に刺しつ刺されつの日本。もっと不穏になるとよい、そんな心持ちで台本仕上げ中。「命を茶化す」企画書通りのネタ続き。明日は顔合わせ~稽古。初日。故林台本をやってきた役者たちが8人集合。ここからまた蒔き散らかすつもりで、でもこういうコントライブなんで同時に帰っていくような久々感。コント的帰省だ。すでに勇者の森たちは一足先に今回舞台にかける新作を稽古中、お笑いライブに掛けながら練るって算段。