三鷹市芸術文化センターの取り組み 日本演劇学会「演劇と公共性」2015.6.21@桜美林大学
<概要>
三鷹市芸術文化センターは1995年に設立された三鷹市芸術文化振興財団が運営するホールである。
私自身計4回、脚本提供や共同プロデュースでお世話になり、そのときに受けた制作的支援が、公共ホールが抱える課題をクリアするための一つのモデルになると考えている。同センターの企画員の方に取材、また若手劇団の登竜門として定着した企画「Next Selection」を例に上演までの流れを取り上げ、現代にふさわしいアートマネジメントの形態を考察したい。
<背景>
80年代後半メセナの風潮が一段落すると、90年代水戸芸術館を皮切りに「専属スタッフを配した公共文化施設」が相次いでオープンし、貸し館として地域振興に、また有名劇団を招聘することで文化振興にそれぞれ貢献し始めた。
2000年以降、劇場に対する中心的課題として「地域の創造性を刺激し育み新しい価値観への転換を促していくような社会的装置」(芸団協2004)になること、また劇場の類型としては
1)創造、人材育成、貸出し審査 2)地域支援 3)鑑賞、観客・アーティスト育成
の3項が挙げられている(公文教2006)。
本論における名称については
「government theater(公設/公立)から市民参加度の高いpublic theater(公共)になる必要」(衛1997)
「公立・公設はあくまでも設置主体が地方自治体か国であるという意味だが、それに対し公共はもう少し社会性がある施設に使われるべき呼称だ」(草加、空間創造研究所2010)
といった定義に沿いたいと思うが、主体として多くの人(社会)が参加し、コミュニティを再編できる文化芸術の実際性が問われる、すなわち「行政主体から市民主体へ」という流れがあるようだ。
<ここまでの課題>
課題a. なぜ自主事業が必要なのか。
「地域に根ざさない文化の一過性の消費に過ぎない買い公演は、その地域に独自の文化を創造するものではなかった」(鈴木滉二郎2005)
「自主事業を行なうことにより、文化会館サイドの企画能力が磨かれ、それが公演内容に反映されることにより、地域住民の文化活動が喚起される」(枝川2012)
企画能力とは発信者の育成と観客の広がり(文化的社会の開拓)を念頭に、目先ではなく将来的にどんな方向に展開したいか「線的に」育てる力であり、他メディアとの差別化や市民のニーズの多様化、生活スタイルの変化など、考え合わせないといけないことも多く、総合的な視座が求められる。また地域は中央に比べ、継続性、独自性、改善を待つ時間的余裕もあり、企画を継続する中で社会性と経済性のバランスが計れるとすれば、それは大きな利点だと考えられる。
(財)地域創造の前回調査(2010)には、
「自主事業の実施館は90%以上」
「ホール主体の企画型事業の増加割合は、フェスティバル+20.7%、体験型事業+19.5%、地元アーティスト育成+13.4%、地元アーティストを起用したプロデュース公演+11.3%」
という数値が表れており「フェスティバル」が自主事業の1位だが、地元アーティストが優先されている点が、あとで述べる三鷹市芸術文化センターと異なっている。
ホールと芸術団体(劇団)との関係からは、
「文化会館と芸術団体との共存(が必要)」「90年代から芸術団体が文化会館と専属契約を結び、特定の文化会館を拠点として活動するようになってきた。恒常的な練習場所を持たなかった芸術団体との利害とも合致したからである」「企業家的精神で事業を創造し実施できる能力を持つ人材が必要」(2012、枝川)という見方があり、参加団体と公共劇場との関係においても、同じ作り手として方向性を認め合い協力し合う必要があり、上演までの継続的コミュニケーションが望まれている。
スタッフについては「技術と制作は民間会社へ委託するか、事業ごとの契約としていることもあるので、プロパーの職員が少なく、専門知識を持った人材が育たない」(山内2002)というコメントからも伺えるように、やはり常駐する職員の資質や考え方に課題解決の糸口があるのではないだろうか。
課題b. 地域性はどう反映されるべきか
「コミュニケーション技術の進展によって地域的文化の伝承が大衆文化の発展に取り代わられる」(Claval, 1998)という指摘にあるように、通信網の発展は「受け手の拡大」と同時に「演目の画一化」という現象を生み出しているようだ。
地域性の現在については以下の指摘がある。
「今日の共同生活圏は一定の地域的範囲にとどまらず、生活の私秘化(privatization)や利害関心のグローバル化を背景としながら、コミュニティの境界を越え、地域性の概念の転換を求める。例えば、電子メディアによる交流や地域規模に広がるNPOネットワークは、狭義のコミュニティを越えた壮大なコミュニティを形成するようになっている」(大山2001)
「都市と産業化によってスパートした先進工業国では自足的生活協同圏の解体が進み、現代では高度情報化と通信革命によってコミュニケーション空間を飛躍的に拡大させた。これを背景に今日のコミュニティ社会学はローカリティ概念の後退を余儀なくされており、地域性をかならずしも伴わない自発的な集団形成やネットワーキングに注目するようになった」(大山2001)
今後は地域に限らず、新しいコミュニケーション形態によってつながったクラスター(コミュニティ以上に属性に特化した分類)が情報を選択しつつ動くようになるだろう。
三鷹市芸術文化センターの主要企画として朗読会や、若手劇団による翻案劇により取り上げられている太宰治は、地域クラスターではなく「世代クラスター」の好例であり、地域や世代のアイデンティティ、境界線が不明確になっている表れである。
課題c. 舞台空間の問題
「我が国における劇場、音楽堂等としての機能を有している施設の多くは、文化会館や文化ホールといった文化施設であり、また多目的に利用される場合が多い」(劇場法2012公布)
空間自体に高い表現性を求める演劇に対し、融通が利かせられない。コンサートから伝統芸能にまで幅広く対応し、多様な観客を受け入れることを公立の使命とするなら、額縁型で空間を固定せざるをえないのが現状である。
課題d. イメージ
演目や使用法により、年月を経て「場のイメージ」が定まることで、企画も客層も自ずと限定的になるのではないか。一般的な広がりを目指す公立ホールにとって、ジレンマになっているように見受けられる。
イメージの刷新には、白紙の状態から自主事業を立ち上げ、望ましい方向性を内外に示し続け、定着を図る必要があるだろう。
課題e. 60%の稼働率
全国の公共文化施設の稼働率だが(財)地域創造の前回調査(2010)では「2007年57.5%、2010年60.0%」と微増している。
<三鷹市と三鷹市芸術文化振興財団>
三鷹市は人口186,456人(2014)、コミュニティ行政の町として知られている。例えば70年代には公共下水道100%を達成し、多くのコミュニティセンターを開設、80年代には『まちづくりプラン』、99年には『みたか市民プラン21会議』を立ち上げ、00年以降も「SOHO支援授業」「恊働推進ハンドブック」「総務省による交流推進室」などの取り組みに着手しており、「インテリジェント・コミュニティ・オブ・ザ・イヤー2005」を受賞した都市である。コミュニティ先進都市として都市計画、地域産業の側面から多くの研究もなされている。
人口としては96年以降転入者が増加する住宅街で(昼夜比率89%)、高齢化率は日本平均を下回り比較的若い層が多い(特に中学生・高校生が増加傾向)。
また『日経BPガバメントテクノロジー』調べによる「e都市ランキング」では、東京都荒川区・千葉県市川市についで全国で3番目に情報化が進んでいる地域とされている。
「まちづくり推進地区」に指定された三鷹駅から三鷹市芸術文化センターの商店街は、三鷹市芸術文化センターへの経路でもあり、関係者が集まるサロンを形成している。
三鷹市芸術文化振興財団は1995年に設立され、2011年公益財団法人になっている。評議員14名を含む27名の職員が属し、事業内容は以下である。
1)自主事業
三鷹市芸術文化センター/三鷹市美術ギャラリー/三鷹市公会堂/井心亭
/ジュニアオーケストラ、ワークショップや出張授業などの教育普及活動
2)友の会運営(MARCL:4000人、うち市民50%→チケット割引、情報誌、ポイント、優先予約、レストラン割引などの特典)
3)山本有三記念館を含む施設の管理運営
4)太宰治関連の展示、朗読会などの受託事業
*公演チケットパートナーシップ:周辺26店舗でチケット半券によるサービスを実施
<三鷹市芸術文化センターの取り組み>
課題a.b.について〜演劇企画員の森元隆樹氏に聴く
1)自主企画と地域性
都市近郊に位置することから、森元企画員によると「三鷹市民は、容易に都心に出向くことができる(中央線特快で新宿まで14分)」ことからも、芸術文化センターでしか観られない演目を上演することが肝要で、それは同時に三鷹市外からも足を運んでもらう公演を目指すことになり、独自性重視から「公立ホールのネットワークを断わる」、また商品価値を上げるべく「自分が良いと判断した劇団としか組まない」という考え方に至っている。これは、以下の指摘にも窺える「普遍性を地域性に優先させる」発想である。影山(2008)は
「正真正銘の「地域」になろうとする、すなわち依存をやめて自立するには、他が興味津々と群がるような魅力あるマネジメントを手掛けなければならない。地域は外の世界と積極的にかかわるオープンシステムであるから、自給自足にとどまっていては、成長どころか現状維持すらおぼつかなくなる」また
「域外におけるアウトプットの評価が域内に流入するインプットの質と量を決めることである。インターネットの普及によって外部の反応は以前に比べると敏速かつ詳細にフィードバック」
と述べている。
「場」でなく「動き」または「動きを生む場」への着目こそ重要ではないだろうか。普遍的内容・域外の観客を重視する「事業文化」を定着させる。そのために「趣味的クラスター」の見極めが大切になってきている。
2)若手劇団を起用した独自企画
オープン当初に招聘した若手劇団において、前回の公演で1000人(下北沢)の動員だったのに、三鷹市芸術文化センター公演で700人に減少したことを反省し、若手中心の企画が定期的に行なわれたのは、ホールとしての体力が少し付いてきたオープン5年目の2000年に企画した「猫演劇フェスティバル」(若手3劇団による特別公演)からで、2001年からは「ネクストセレクション」が開催され、2014年までにのべ49劇団(うち7劇団がのちに岸田賞受賞)が参加している。
3)参加団体の意志を優先
「官製の芸術団体の設立は一見、芸術活動の基盤補強に見えるが、芸術政策の基本は民間の自由な活動や競争にまかせられるような環境づくりにある」(小林1998)
この基本環境が三鷹では整備されており(招待リストやキックバック制もふだんの劇団公演と同様に実施)、選出時点で認知度より将来性に期待される劇団が参加することから、やりたいことや個性が自ずと優先されることになり、各団体の自由な気風が企画の特色になりつつある。
4)制作支援を通したトータリティ、相互認識の更新
公演決定時に劇団側に渡される冊子『公演に向けて』にはアルバイト配置図、劇場への地図、ホールの備品(ケータリング備品や、物販用備品なども含む)、劇場近隣の弁当屋や薬局、100円均一ショップの地図、打ち上げ会場などが細かく記されており、制作に不慣れな若い劇団にとって特に親切な待遇が窺える。
チラシについては、2014年ネクストセレクションの場合、計76330枚が他公演に折り込まれており、またポスターの掲示は、
三鷹市内、約60箇所の掲示板に掲出
三鷹市内の図書館や公立施設、約30箇所に掲出
小田急バス中吊り(8月22日⇒9月25日/約5週間)180枚
*三鷹市内全域を走っている小田急バスすべての、窓の高さの位置に掲出
*吉祥寺駅南口から出ている小田急バスも含む
となっており、ここに効果的な域内宣伝が叶っている。劇団は、経済面だけでなく広報においても支援を受けることができ、作品作りに専念できることになる。またネクストセレクション固有のDMも継続的に送付され「お客が離れる」ことを防ぐ手段も講じられている。
c. 舞台(客席)作りとロングラン、集客の工夫
1)空間作りの挑戦
星のホールは、プロセニアム型、250席の劇場で、座席が床下に収納され、フラットにできることで(100席に組み直し余地にスピーカーを置くなど)多様な空間を設営できる会場である。公立ホールの固定的イメージを変えることにある程度成功していると言える。
2)ロングラン
当時、若手劇団として起用された「ままごと」の公演チケット(2009年)の日ごとの売り上げを調べてみると、幕を開けてから4日目に急増した回(36%増)があり、アンケートにおいて「Twitterを見て来た」という記述が目立ち始めたのもこの時期である。公演回数を増やすことでアクセスポイント(来れる日)が増え、また日数を増やすことで認知度が高まり、評判を聞いて来場する観客が増える。「初日が空けてから(反応に自信を感じてから)役者たちがチケットを売り始める」という最近の状況からもロングランが望ましいのは明らかであり、若い劇団に長期公演を提案できるのは公立ホールの安定力が大きな後ろ盾になっている。
d. 各劇団の顧客が三鷹に集まり、公立施設のイメージが変わる
従来の「公立ホール」とのギャップを感じたお客が増え、それまで公立ホールに足を運んでいなかった若い人も来場するようになっている。
e. 稼働率100%(自主企画が過半数の60%)
上記の取り組みにより、「自主企画60%+一般貸し40%」の内訳で(買い取り公演ゼロでありながら)施設のフル稼働を可能にしている。
*一般貸しは5日連続が原則で抽選制;市内無料公演→市内有料→市外無料→市外有料の優先順位。
ネクストセレクション出演団体のアンケート回答
1)水素74%(2010年旗揚げ)主宰/作/演出:田川啓介氏による回答
★上演内容や会場について
会場については大きいですが、当時、自分の公演はミニマムな空間が合うと考え、無理に大きく使おうとはしませんでした。
★動員で気付いた点
新規で観に来ていただける方は多かったです。普段より動員も増えました。
★ロングランの成果
初日から徐々に動員が増えていったと思います。
2)iaku 制作:笠原希氏による回答
★上演内容や会場について
大阪の劇団が「ネクストセレクション」という東京で影響力のある企画に参加できることは、在京劇団が参加することよりも大きな意味があると考えた。そこで、上演作品はある一定の評価を得ている過去の作品の再演を行うことを決めた。会場については、客席の組み方についてアドバイス(少ない座席数で組むこと)をいただいていたのですが、うまく反映できなかった。
★動員で気付いた点
もともと東京で最大300人しか動員していなかったので、倍近く増えたことに企画の人気と15回という歴史を感じた。他劇場さん、ライターさん、記者さん、演劇関係者の方が多く来場してくれた。
★ロングランの成果
作品的には11スーテジ重ねることで深まっていったと思う。逆に中盤で少し緩んだことは反省点である(演出家が数日間現場を離れたこともあり)。制作面では、後半に向けて集客が伸びたわけではないので、作品の感想の拡散のさせ方を再考したい。
3)ままごと(2009年旗揚げ、柴幸男氏の作品を上演)制作:宮永琢生氏による回答
★ネクストセレクション『わが星』2009/10/8−12 7ステージ 約1000名動員
Q)変わったことは
A)ロビーも含めた劇場空間の使い方が大きく変わりました。当時、50〜80名程度のキャパシティの劇場でしか公演を打ったことがなかったため、200〜300席程度の劇場空間での作品創作は、演出的にも制作的にもスタッフワークに関しても全ての部分において新たな挑戦となりました。
Q)変わらなかったことは
A)作品創作において変わらなかった部分はほとんどなかったように思います。唯一変わらなかった部分といえば、作品の軸となる「戯曲」でしょうか。
Q)内容面で特に意識したこと
A)劇場の名称が「三鷹市芸術文化センター星のホール」なので、公演名を『わが星』とし、内容に関しても星の誕生から消滅までを描いた作品となりました。
Q)それまでのネクストセレクションの印象、声をかけられたときの思いなど
A)小劇場で活躍されている諸先輩方が多数参加されている企画だったので、お声掛け頂いた時は身の引き締まる思いでした。ただ同時に、当時自分たちの知名度が演劇界でほとんどなかったため、この作品で評価を受けなければ自分たちの未来はないというプレッシャーも強く感じていました。
Q)観客について(反応、動員の特徴、その他印象に残っていることがあれば)
A)作品の評判はいつも以上に良かったように感じました。動員自体も、通常であれば劇場の立地も含め、いつもより集客に苦労するであろうところ、クチコミで当日券の列ができるくらいの作品になりました。ただその後、三鷹で作品を作らせてもらうときにいつも注意しているのは、広報の企画力です。『朝がある』という一人芝居を行った際も、劇場サイドは一人芝居ということで動員を心配していました(役者のチケット売りが見込めない)が、実際は約2000人を動員し、有名な俳優でなくても企画力と作品力次第で動員は可能だという事を実践できたように思います。
★『わたしの星』(全キャスト/スタッフが高校生)2014/8/21−31 12ステージ 約2,400名動員
三鷹市在住者の比率[関東圏:6 三鷹市:3 全国:1]
10代、20代の比率[中学生:1 高校生:6 大学生:2 社会人:1]
全体の集客の6割が、10代、20代。
Q)地域性を求めず、全国の高校生を募集した理由
A)いわゆる地域性の高い高校生の企画公演ではなく、プロの劇団が行う本公演としてクオリティの高い演劇作品を創るという前提があったため、必然的に優秀な人材を広く求める必要がありました。
Q)観客について
A)観客には当初「プロの劇団が高校演劇を創る」といったイメージで捉えられていたように感じましたが、我々自身は高校生しか持っていない一瞬の煌めきや輝きを取り込んだ劇団の新作をつくる意識で作品創作を行っていたため、作品のクオリティに必要以上に驚かれた印象がありました。また、高校生キャストや高校生スタッフたちと同世代の高校演劇をやっている子どもたちに対して、自分たちもこれだけの表現が出来るポテンシャルを持っているんだということを示せたように思います。
★初演『わが星』2015/5/16−6/14 33ステージ 約8,200名動員
三鷹市在住者の比率[関東圏:5 三鷹市:3 全国:2]
10代、20代の比率[中学生:1 高校生:3 大学生:4 社会人:2]
全体の集客の4割が、10代、20代。
何を見て公演を知ったか[1位:知人の紹介 2位:ホームページ、TwitterなどSNS 3位:折り込みチラシ]
<結論>
地域/世代でなくコミュニケーションツールに再編された新しいクラスター的コミュニティが動員の展開を左右するようになっており、三鷹市芸術文化センターの、中央と地域を対立させない考え方、「域外」から「新しさ/伸びしろ」を優先してコーディネートする取り組みが功を奏している。
「公立から公共へ」という構図を一歩進め、内容における「私的普遍」を「私的公共」に向けてさらに広げていくという言い方もできそうだ。
SNSなど受け手同士のネットワーク、作り手はその現状や波及効果を、会場との連携の中で把握していく必要があり、公立ホールには「公と私」「普遍と地域」といったバランスを常に意識しつつ、リサーチ・立案から上演までを貫く「トータリティ」が不可欠になってくるだろう。