日めくり作家1

GOVERNMENT OF DOGS久々のコント作り、作家を襲う懐かしいノイローゼ。
2008年4月1日から終演翌日までの日記。

5/26
 ホテルを朝出発。東北放送ラジオの台本は新幹線で書き上げ宮川賢さんにメール、東京に着いたらそのまま転々夜まで仕事。水沼くんから東京公演で新たに加わる部分(映像コント)などの宿題も出されたんでガバメントのまま夏、秋前にまたこの日めくりを再開。 
スタッフさんお世話になりました。そして久々な人々ありがとう。

5/25 嬉しい再会とねぎらいの飲み。やはり11年ぶり。

5/24 
11年ぶりの昼夜2公演に疲弊する。元制作園田さん、家来引き連れ登場。

5/23
 11年ぶりの役者はゲネで追いつめられる。本番で俵に足が掛かる。

5/22
 11年ぶりの役者は場当たりで追いつめられる。

5/21 
夜は電話で打ち合わせ。明日大阪入りなんで。

5/20 
昼まで寝てしまう。夜はTBS。WSメンバーに取材協力を得てバツラジ円満。スタッフの人らとガバメント話。

5/19 
 朝までかけて『薄い故林』に色々盛り込む。懐かしいお客さんからのメールに力をもらいつつ。少し寝て大学仕事へ、帰って色々気になるところを整理。

5/18
 エンディングを書き上げこれで全脱稿。前日の土田案も取り入れて。衣装を着けた通し稽古をするが、フェンシング衣装が届いてないのを理由にパンツ一丁で歩き回り「僕って、どうして人と違うことをやるのがこんなにも楽しいんだろうっ」とはしゃく土田に本番直前を実感。東京に戻り『薄い故林』に取りかかる。

5/17
 エンディング手こずり東京を出たのが13時。稽古場に入ると既に読み合わせた後、で、不採用って決定を聞かされる。ネタ出し、帰宅後執筆再開。アホっ子ネタのオチの書き換えも。

5/16  
帰宅して東北放送の台本を2つ書き上げて台本へ。迷い吹っ切って遊べるエンディングを。「薄い故林限定復刻版」は「なぜ今、紙媒体か」ってところから初めてみよう。

5/15  
映像のやりとり、演出側と確認。最後の一本ならではのプレッシャー。最後にはまるワンピース。楽に見てもらえる抽象。

5/14
 書きたいことがあるのが却って若干の足かせ。考えてる最中は楽しいけど期限は確かに迫ってくる。第2稿を水沼君に送る。気分を変えようとパンフ文を書いてみたり。

5/13 
今回書きたかったネタの一つ、コントだから表せる変わりSFの世界。ラジオ仕事から帰って粘る夜更け。今回、公演限定の「薄い故林復刻版」も書くのでぼちぼちネタ拾い。

5/12 
仕事から帰って資料漁って最後のネタの箱書き。が、コントなので調べたことを盛り込んで得意がれないのが慎ましくていいね。

5/11  
エディと稽古。不惑の6才児がわーきゃー暴れるネタ。オープニングを稽古。不惑がバタバタ走るネタ。隊長衣装が小さ過ぎ、自由を奪われる。東京へ。

5/10
 再び京都へ。新幹線で脳のお勉強。日本人が失語症になると、仮名だけ読めなくなるか漢字だけ読めなくなるかの2種類に分かれるらしい。稽古後MONO事務所で映像直し会議。

5/9
 教えたり会議したり。オープニングの設定を暴行にするか勧誘にするか。お客が引くとまずいからな。書き上げ送信する午前2時。

5/8
 講師業の後、デザイナーさん宅で映像修正。その場で線画取り込んでアニメ作り。帰ってオープニング台本に本格的に着手。本格的に風邪。

5/7 
朝から大学講師、夜は猫のホテル観劇。シンプルでテンポのいい映像を。
考えつつデザイナーさんに連絡。

5/6 
10日ぶりに東京に、新幹線の中でオープニングを考えつつ水沼君とプログラム相談メール。その足でTBS、深夜まで。

5/5
 昨日に引き続きエディ宅で天才子供の稽古、堂岡さんが用意してくれた音を合わせてアホアップ。懸案だったショートコントも形に。私は刀の扱いに慣れんと、言わんこっちゃない。

5/4
 子供ネタ稽古。「ちょっとアホが強いな」「ここは少しアホを抜いて」などとソムリエよろしくアホっ子キャラを作っていくエディ。放送禁止っぽい顔になりがちなので姿見を前に置いてセルフコントロールだ。衣装さんを前にアラ通し。

5/3 
オチ変え、もう一展開。遊び。

5/2 
エディの要求通りにアホを設計、もう5度目かそこらの新設定台本を持っていく。ようやくGOサイン(あと一本)。祝賀会ネタとSPネタ、水沼演出も的確だが土田君のネズミ花火みたいな演技も楽しい。

5/1
 どうも台本決まらずエディと稽古場抜けてミーティング。コントの打ち合わせの宿命だが「アホキャラというものは」「2種類のアホをつないで」「一方、バカとは」といった、端から聞いてると大変お恥ずかしいワードが飛び交う。尾田さんから画像(第一案)が届く。

4/30 
夏日の朝。犬飼メール「今日から合流します」。7年ぶりに5人が顔を合わせる。何本目かのエディ台本、捨てて書いて読んで。軍艦ネタ、音響入っておっさん役者思い切りバタバタ、煽られ笑う(私の台詞が・・)。

4/29
 早くも稽古場に現れた音響堂岡さんに「基本的にどこに住んでるんですか?」と不思議な質問の仕方をするエディ。さっそく録音。11年ぶり出演に何かとギリギリな作家、土田×水沼の祝賀会ネタの演出で息吹き返す。書き直しの夜更け。

4/28 
家に一日。午前中ラジオ原稿、午後構想練り直し、シンプルにエディ(と書き手)の得意技が入る設定を。書き上がるころエディ・水沼から「催促してるんじゃないよー」と断りつつの電話。

4/27
 出演することになったネタを繰り返し稽古、動きなど全員で決めて行く感じがコント的久々。試行錯誤の新ネタは持ち帰って書き直すことに。東北放送の原稿も書いて送らんと。

4/26 
京都へ。読み合わせ。言葉じゃ言えんあの頃の感覚。わかってくれてる役者に感謝。台本好評、とは言え宿題も幾つか。衣装さんの採寸に相次ぐ体型の弁解。

4/25 
映像製作の尾田さんと電話。明日から京都に合流。連日帰宅は夜中、新聞配達の音を聞くまで執筆。

4/24
 エディの技のデパートが作れそうです。オバハン・アホっ子・哲学猿の3キャラを無理無く折り込める構造発見。どれだけ真面目な雰囲気の中でこれらを連射できるか。

4/23
 エディから電話。段階変化するネタのやり方を話し合っていると「人が来たんで」と切られる。実況ネタを賛美される。腱鞘炎気味。

4/22  ラジオで全国学力テストの話題を取り上げる。書きかけのエディ×故林ネタは学校が舞台。モンスターペアレンツを迎え撃つ「モンスターティーチャー」の話、単純そうだけどひねるよ。

4/21
 水沼メールのお陰で勢い戻る。翌朝まで書き続け一応ひとネタ完成。あとエディが乱舞するネタと、土田×水沼のSF話が描ければ。という予定。

4/20
 プログラムが決まってくると「後はココにこういうネタが欲しい」と徐々に限定、そのへん度外視して「女子をやたら意識する高校野球」を書き始める。

4/19
 小野田拙鶴の第二回単独ライブ、バウネタコーナーに参加出演。客席で台本書き(犬飼キャラを立てるべく)。お客さんと貴重な話。

4/18 
絵が浮かんでるだけに適当に絞れない設定。年令重ねたゆえにやってみたい破壊ネタ。十代相手にお笑い離れを再実感。

4/17 
目新しい発想があっても、笑いやすくするにはある程度見慣れたツボを作らないと。連々日々大学仕事。

4/16 
台本を直す。進化する盆栽。水沼君から更なる提案。大森ヒロシさんと超新喜劇話。
新しいものほど古く見える笑いの逆説。

4/15
 台本を直す。これが盆栽のようでなかなか楽しい。宮川賢さんと東北漫遊計画。

4/14 
来年の公演のキャスト人選。参考のためにと渡された俳優リストに沖雅也とか東野英治郎なんて
故人の名前がやたらあり、選ぶ自分たちが天使か閻魔になったような気になる。

4/13 
ネタ直し。講談稽古&ブログ企画会議。大声禁止の集会所だが管理人のお婆ちゃんは余りに
耳が遠いので大丈夫。

4/12
 小野田拙鶴の講談ライブの打ち合わせ&稽古。京都で稽古開始。水沼電話でネタ直し開始。

4/11
 東北放送ラジオの台本。スポーツ実況ネタを書き換え。気分変えようと夜中外に出て迷う。

4/10 
新しいスポーツを作る。そこには新しい青春とか新しい挫折があって気持ちいいぐらい意味が無い。

4/9 
ラジオスタッフと飲んで朝方帰る。以前、食事を共にしたエディから「餃子2個」を分けてもらい、そのぶんの80円を「レジで払え」と言われた中華屋に行く。

4/8 ラジオで初めてニュースを読む。定番だったニュースコントは書かない予定の今回、一人ネタはやったことない感じのやつを。

4/7 ホームセンターから運搬用に借りた車でそのへんを走る。土田×水沼台本とエディ×故林台本を書き上げる。

4/6 変態ネタをやりたい。YouTube。女装、SMに続き、新たな変態に社会的地位を。夜GEESE。

4/5 
子供という子供が桜の花びらを両手一杯に集めてばらまく、という行為を繰り返している。少し守銭奴に似ている。

4/4 
ラジオ会議の宿題を書く。会議後ビタミン大使。映像のことを考える。

4/3 お金の手続き。HP関連の連絡。エディに「人間じゃない役」をやらせないと。

4/2 新ネタを加えた新しい進行表を送る。ここから先は全体のバランス優先でネタを書く。

4/1 わかる人にはわかる昔の配役の名前のままで新たな再会ネタを書く。嫌な再会ってなんて面白いんだろう。夜の番組取材で崔洋一監督と話す。