会話論 weekly~作るヒント、観るヒント173

去年の11月は大森ヒロシ(博)さんと共作した『いじはり』。
銭湯を潰しにかかるスーパー銭湯、協力を装い入り込む悪役。

美鈴:何しに来たんですか?この前のお話ならお断りしたはずですけど。
小佐野:いきなりなご挨拶ですね。銭湯入りに来ちゃいけないんですか?
美鈴:え?
有原:…どうぞ。460円になります。
小佐野:高いな~。いや、安いのかな。コスパ大丈夫なんですか?
有原:コスパ?
小佐野:まあ、良いです。どうしても不思議なんでね、一度この目で
   確かめないとと思いまして。
有原:確かめる?
拓真:何を?
小佐野:その上で皆さんと直接お話が出来ればと
美鈴:何の話ですか?
小佐野:うちがオープンして半年。なぜ大黒湯が今だに存続しているのか
拓真:おいおい。

美鈴:そんな話
小佐野:まあ聞いて下さい。そんな悪い話にはならないかも知れない。
〜故林広志・大森博 いじはり, 2016

アクション+知能犯、人情喜劇に「今」を盛り込む。
今年も人情喜劇の季節、『いざなひ』は12月13日から。2017.11.26